
66年〜69年にアメリカで放映されたSFドラマ「スタートレック:Star Trek」(邦題:宇宙大作戦)で、主役のカーク船長を演じた俳優、ウィリアム・シャトナー。私の好きな男優のトップ10に入ります。
なぜかというと、カーク船長というキャラクターが好きだから。
さてカークにも長いキャリアがあるのですが、最初のスタートレック(TOS)の時は船長と呼ばれてました。海軍をベースにしたスタートレックの世界では艦長となるべきところ、翻訳時の事情で船長になったらしいです。後に劇場版第一作(TMP)の際には提督に昇格、劇場版第四作「故郷への長い道」では大佐へ降格、そのまま昇進を辞退し続け最後は行方不明となるのですが、つまり呼び方が複数あり、見た人がどの作品からスタートレック世界に入ったかによって変わるのです。
自分が本気でスタートレックを見始めたのは劇場版第六作「未知の世界」の頃で、劇場公開の前に慌ててビデオで第一作目からおさらいしました。この時は船長ではなく艦長と翻訳されているので、自分的には「カーク船長」よりも「カーク提督」「カーク艦長」の方がしっくり来るのですが、恐らくトレッキーの方から言わせれば邪道なのかも知れません。
その後レーザーディスクで最初の「TOS」も見ました。あの古い映像やセットでは「カーク船長」が合っていると思います。原作のジーン・ロッデンベリーも「宇宙の幌馬車隊」をイメージして企画を立てて上層部を丸め込んだ、と話していますからね。艦長では近代的すぎますから。
結局、カークが登場するスタートレックは全部見たわけですが、そこから得られた人物像は決して善人ではないものの、人間的欲求には正直で、常に自信に満ち、どんなピンチからも活路を見いだして必ず勝利するというヒーロー的なもので、換言すればアメリカを代表した性格なのだろうという事でした。劇場版ではさらに経験を増して人間的な弱さや不完全さを現していくのですが、それによって作品の成長とともにカークの成長を(はからずも)描くことに成功していると思います。
カークが魅力的なので、どうしても演じるウィリアム・シャトナーにも目が行くわけなんですが、フィルム以外のところでかいま見えるこの人物の性格はどうひいき目に見ても、悪い。
劇場版「スタートレック2」「3」「4」のDVDに収録されているインタビューでは自慢話と他者批判ばかり。カークの副長であるスポックがカークより人気がある事にも不服。
裏話が書かれたムック本を見ると、脚本内容が不満でトラブルがあったらしい、というのが何度も出てます。まあ、向こうでは俳優業はビジネスのひとつとして捉えられていて、ストライキも多いし、自分の演じる役柄が自分のキャリアを左右するという意識が根付いているから当然なんですが。
その反面潔いことには、そういったトラブルを隠すこともしないし、トラブル自体シャトナーが人気を考えずに正直に信念を貫いた結果ですから、却って微笑ましくもあるのですが。
劇中でカーク達は何度も地球を危機から救い、「生きた伝説」とも呼ばれています。それが翻って演じたシャトナー達もその名のとおりの名誉を得ています。ただしシャトナーはその名誉があるが故か、時折暴走します。例えばこれが日本の役者の発言だったら役者生命を問われる問題になるだろうな、というレベルのものもあります。
しかし私はそんなシャトナーを好きになって研究をした上で、ある程度駄目な部分も含めて好きなので、イメージダウンとかはありません。この人物の言動や行動、いい所も悪い所も暖かい目で見守っていこうと思います。
ところで今スタートレックは新作映画を作っているのです。
カークが船長としてエンタープライズを指揮した5年間の航海、いわゆるファイブ・イヤー・ミッションの直前の話らしいです。つまりはテレビ版よりも前の時代の話、になるらしいです。
(予告編では、ドックで建造中のNCCの-1701 U.S.S.エンタープライズしか出て来ないので、詳細はまだ分かりません)
STAR TREK Trailers
http://www.apple.com/trailers/paramount/startrek/
ですから俳優陣は一新されるのですが、TOSでスポックを演じたレナード・ニモイには出演オファーがあったようです。まさかスポック役ではない筈なので、どんな役柄かは不明ですが。
ところがウィリアム・シャトナーにはカメオ出演すら話がなかったものだから、またシャトナーさん不満を表明して大々的にアピールしてます。気持ちは分かる、でも落ち着け、ビル。スタトレはあんたのもんなんだから。
9月には、エンタープライズの操舵士ヒカル・スールー役のジョージ・タケイが同性婚ということもあったのですが・・・
式に呼ばれなかったシャトナーは、怒り心頭。
スタートレック内紛?タケイ氏にカーク船長役がかみつく
(以下引用)米人気テレビシリーズ「スタートレック」への出演で知られ、このほど同性パートナーとの結婚式を行った日系人俳優、ジョージ・タケイ氏に対し、同じく「スタートレック」でカーク船長役を務めた米俳優、ウィリアム・シャトナー氏が22日までに、結婚式に呼ばれなかったことを理由に「あいつは明らかにおかしい」とかみついた。
シャトナー氏がインターネット上の動画サイト「ユーチューブ」に投稿したビデオで明らかになった。シャトナー氏は、タケイ氏が長年にわたって自分へのわだかまりを抱いていると指摘した上で、「原因が何なのか知らないが、哀れなやつだ」とこき下ろした。
ジョージ・タケイは招待状は出した、と主張しているので、何かの行き違いでしょうけど、しかしシャトナーさん言い過ぎです。でも人気商売なのにここまで思ってることはっきり言えるのって凄い。痺れます。
↓ちなみにこんなコントも。
どこまでがシャレなのか分からない。それがシャトナーのいいとこです。
バカな文:壬生映「スコッティー、転送しろ!」
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かなり笑いました。
うーん、心底愛してるのねぇ。
(もちろん、賛同しますが)
一番好きな俳優です。
悪いとこも全部含めて。
そのまんま発言したり、心底格好いいと
思ってやることが、ダサくて笑えたり。
子供の頃は悪い噂を聞いて、がっかりしましたが、
今はむしろ「しょうがないな」とファンなのに
どこか上から目線なのでしょうか・・・
ツッコミをまじえながら楽しんで
彼の行く末を見守っている、といったところでしょうか。
役者、というのはこれくらいがいいのかも
しれません。
日本にも昔はいたような気がしますが、、、
浮世離れした感じがスクリーンに写ると
心底輝いてみえるんだろうなと思います。
ぜひまた映画館で、オールドカークを観てみたいです。